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自然には、逆らわないほうが良い。

味付けの陰に、素材が隠れるような調理はしない。


 

皆さんは、冷凍食品に対してどういうイメージがあるのでしょうか。

昔に比べて、〇〇レストランシェフ監修や従来の「冷食だから仕方ない味」ではない、グルメ化が増加しているように思えます。

それは大手冷凍食品会社を筆頭に、ベタベタ感や味濃さなどを技術努力で克服してきた結果だと言えます。

私たちも、プロの料理人がほぼ手作りで作ったお料理を瞬間冷凍しているだけなので、大手メーカーと同じ冷凍食品というカテゴリーに並びますが、やや違和感を抱くのは正直あります。

この時代において、効率化と手作りとのバランスをぎりぎりまで考え、商品化するまで悩み調整を繰り返しますが、最後の決断時は、レンチンしても素材が味付けに埋もれていないか、という一点に絞られます。

ソースやタレは、料理によっては中華の醤のように決め手となる場合もありますが、あまり強いといったい何を食しているのか、食本来の官能的な楽しみが失われていきます。

この決め事は、私たちが全てのお客様との約束だと考えております。

スーパーの保冷ケースには、多くの冷凍食品が並んでいます。その中でも、私たちの商品を手に取ってくださるお客様の期待を裏切るような味付けは、絶対に避けなければなりません。

 

素材にこだわる背景


 

素材には、なるべく地元産を使うようにしています。佐賀県産でなくても、熊本や鹿児島など、九州産を使用するようにしております。

今、ご好評を頂いている、蓮根シリーズも佐賀県白石産の蓮根を使用しています。

いわゆる地物というヤツですね。

蓮根の生産量日本一は、茨城県霞ケ浦で、佐賀県白石平野は第二位ですね。

白石産の特徴は、やはりシャキシャキ感ですね。

もちろん、このシャキシャキ感も商品の特徴のひとつですが、地物にこだわる理由が、わたしたちにはあります。

 

それは、佐賀県には、吉野ケ里遺跡が在ることに由来します。

吉野ヶ里遺跡が、邪馬台国の実証かどうかは置いといて、その時代に人が住むに適している気候風土があり、それは、土、つまり土壌を有していることに注目したのです。

土壌とは、目に見える地表の世界ではなく、その下に広がる、地球本来の自然な姿。人工的な要素が全くない世界。樹木で言えば、年輪のようなものでしょうか。

気が遠くなるほどの、時間をかけてできた層が重なり、固い岩盤から、母材、集積層と連なっています。

特に面白いのは、普段私たちの目には見えない、植物の根っことその周辺の微生物が創り出す世界、根圏(こんけん)という共生ワールドの存在です。

なぜ共生なのかというと、根っこから分泌されるアミノ酸などを微生物が利用したり、逆に微生物からは栄養や病気から守る成分をもらったりしているからです。

植物は動物の様に、動くことができません。

ですので、その代わりに根を張るのです。

ちなみに、あのかわいらしいタンポポの根っこは品種にもよりますが、約1mあります。

地表で刈られても、根っこが生きていれば、再生します。

そんなネットワーク的なことが、地下で行われていると思うと、植物を見る目が違ってきたりします。

実際にそのネットワークには、菌根菌ネットワークという名称が付いています。

植物や木々たちが、根圏から微生物を利活用して、お互いに支えあう関係は、私たち人間も学ぶ価値はあると思います。

 

自然とそうなっていった、気がする。

 

9月頃には、この蓮根シリーズの第二弾がスタートする予定です。

実は、私たちは、最初から地元の素材を使用することの意義をきちんと見出していたわけではありません。

それこそ、美味しさのトレンドとか、人気のあるレシピをベンチマークして商品開発をしてきました。


しかしある日、蓮根チップスの試作品の食べ比べをしたときに、通常使用されている食用油と、有機栽培で育成され、圧搾一番搾りで抽出された熊本県の堀内製油の菜種油では、チップスの味わいがこれほど違うのか!と思い知らされた時から始まりました。

その時は、有機栽培なんだから美味しいに決まっている、という程度の知識しかありませんでしたし、それ以上深掘りはしませんでした。

しかし、このチップスを知り合いの2歳児に食べさせたところ、食用油でのチップスは最初にかじっただけで、それ以降は菜種油の方しか食べなくなりました。

2歳児ですから、どう美味しいのか?とか味の違いを大人の様に説明できるわけはありません。


この経験から、自然由来のものを、ひとは本能的に選り分けることができるのではないか?と思うようになりました。

確かに子供は、苦いものが苦手ですね。それは、生物の進化的な流れから、自然と毒などの危険を避けるための本能だと言われています。

自然には、人間の都合ばかりを必要以上に求めてはいけないのではないのか、と思うようになりました。


自然には、逆らわないほうが良い、という考え。

私たちのモノづくりの姿勢だと言えます。

 
 
 

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